読書感想文
ふらっと行った図書館で、この本と出会いました。
「名前をうばわれた なかまたち」
という外国絵本です。
たまたま手にとってパラリとめくってから、
心を掴まれてしまい、読み返しています。
絵本ですが、いじめにおける深い内容で、
「犠牲者といじめる人と目撃者 あなたはだれ?」
と問われている気がしました。
なぜなら、わたしには、そのどちらにも心当たりがあったからです。
この本からは、不思議な怖さを感じます。
登場する全員の顔が、表情のないりんごだからです。
でも、話の中で2回だけ、人間の顔になります。
その変化は、視点のちがいにあります。
さいご、自殺を踏みとどまった主人公は、人間の顔にもどっています。
それは、わたしが「目撃」できたからでしょうか。
たくさんの人に、この絵本を「目撃」してもらいたいなと思いました。
絵本ですが、とても奥が深いです。
悩みをもつ中学生や高校生が、読んで、考えるきっかけとなりますように。